こんにちはKoh(@misc_log)です。
最新モデルであるApple Watch Series 6に加え、検討しやすい価格のApple Watch SEも登場し、ふつふつとApple Watchが気になっている人は多いはず。
Apple Watchの購入を検討するにあたって必ずぶつかるのが「GPS+セルラーモデルとGPSモデル、どっちを買えばいいの?」問題。
僕はほぼ全てのApple Watchを使ってきたのですが、これは本当によく質問されます。
結論を言うと、そこで迷うならGPSでいいと答えてます。
ということで、結局どっち買えばいいの?という人向けに「GPS+セルラーモデル」と「GPSモデル」の違いをわかりやすく解説します。
あまり難しく考える必要もなくて、ひとつひとつの条件から自分にあったものを選んでいけばおのずと決まるはずです。
Series 6 GPSモデル
Series 6 セルラーモデル
Apple WatchのセルラーとGPSの違いをざっと理解する
「セルラー」と「GPS」の違いはとてもシンプルで、実はややこしいことはありません。2つだけ要点を押さえておけば大丈夫。
iPhoneがなくても通信できるかどうか
まず圧倒的な違いは、iPhoneがなくても単独通信できるかどうかです。
どちらもiPhoneとのペアリングは必要です。Apple WatchはAndoroidでは使えません。
ちなみに「Wi-Fi」環境があれば、iPhoneなしのGPSモデルでも通信可能です。
アルミケースでしかGPSモデルは買えない
次に覚えておいて欲しいのは、アルミケースのApple WatchでしかGPSモデルは買えない(販売してない)ということ。
ケース素材 | 通信モデル |
---|---|
アルミ | セルラー、GPS |
ステンレス | セルラーのみ |
チタニウム | セルラーのみ |
セラミック(Series5のみ) | セルラーのみ |
ということで、アルミケース以外が欲しいならその時点でセルラーモデル行き確定です。選択の余地はありません。
よくある質問として「セルラーモデルを買ったら通信契約しなきゃダメなの?」というものがあります。
全くダメじゃありません。その場合、実質GPSモデルになります。
通信契約は有料ですが必須じゃないです。もちろん、契約後に途中解約することも可能です。
アルミケース以外が欲しいという場合は、セルラー契約するべきかどうか?に読み替えて見てもらえればと思います。
では、要点に沿ってもう少し詳細を見ていきます。
Apple Watchをつけて運動をしたいか
まず、Apple Watchをつけて運動をするかどうかというケースで考えてみます。

運動時にApple Watchを使いたい。その時にiPhoneを持っていたくない。
でも通知を受け取ったり、通話をしたり、天気を確認したり、ストリーミングで音楽を聴きたい。
というような場合には「セルラー」モデルが必要。
理由はとてもシンプルで、iPhoneがなくてもセルラーモデルは通信できるからです。iPhoneがなくても通知は来るし、電話も受けられます。
一方で、GPSモデルはiPhoneが近くにないと通信できません。

いわゆる「電波がない」という状態。電波がなければ通知も来ないし、電話もできないし、ストリーミングで音楽を聴くこともできません。
つまり、GPSモデルだとiPhoneが必要になることでも、セルラーモデルは単体で行えるということです。
逆に言うと、GPSモデルでもiPhoneが近くにあれば、セルラーモデルと同じことができます。

画像のような関係になり、「GPS + iPhone」と「セルラー」は、ほぼ等価。できることは一緒です。
というわけで、運動時に限らず「通知は受け取りたいけど、iPhoneは持っていたくないよ」のような場合にセルラーモデルが検討対象になります。
ただし、実はGPSモデルでもいろいろできる
上記の通り「Apple Watch単独で通信できる状態が必要かどうか」が、分かれ目。
しかし、GPSモデルはiPhoneが近くにない状態でも実は結構いろいろできます。
iPhoneがなくてもできること
ワークアウトの記録 | ◎ |
Apple Payでの買い物(IDやQUICPayも) | ◎ |
SuicaやPasmoで改札を通る | ◎ |
SuicaやPasmoへのチャージ | × |
あらかじめ同期した音楽を再生 | ◎ |
ストリーミング音楽再生 | × |
電話やメッセージ | × |
天気の確認 | × |
どうでしょう、結構いろいろできると思いませんか。走ったコースの記録、電子決済、あらかじめ同期しておけば音楽だってWatch単体で聴くことができます。
音楽の同期に関してはこちらで解説してます。

このようにiPhoneなしGPSモデルでも結構いろいろできるので、イメージしている使い方がこの範囲におさまるならGPSモデルで十分です。
一方で、セルラーモデルが必要なケースはiPhoneを持たないという前提を踏まえ、
- 運動時などに通知を受け取りたいし電話もしたい
- ストリーミングで音楽を聴きたい
- 走りながらラジオやPodcastを聴きたい
- Suicaにチャージしたい
- 天候を知りたい
- その他通信が必要なアプリを使いたい
上記のうち、どれか1つでも「Yes」なら「セルラー」を選ぶ必要があります。
災害時や緊急時に備えたいかどうか
次にセルラーモデルの強みでもある「もしもの時」について。
しつこいようですが、GPSモデルが通信を行うためにはiPhoneが必要です。
しかし、iPhoneにバッテリーがなければ、それはiPhoneがないのと一緒なのでApple Watchは通信できません。
ところが、単独通信可能なセルラーモデルは、iPhoneのバッテリー有無問わず通信も通話も可能です。
これは災害時や緊急時に強い。
災害時や緊急時など、iPhoneが使えなくてもApple Watchが生きていれば何らかの対応ができるかもしれない。
海外ではApple Watchによって危機を脱した事例も出てきているようです。
ということで、「何かの場合に備えておきたい」という意味でセルラーを検討するのはアリかもしれない。
アルミケース以外のApple Watchが欲しい
これは前述の通りですが、Apple Watchはケース本体の材質に種類があり、アルミ以外でGPSモデルを買うことはできません。

Apple Watch Series 6のモデル展開
アルミ | セルラー、GPS |
---|---|
ステンレス | セルラーのみ |
チタニウム | セルラーのみ |
ちなみに、Apple Watch SEはアルミケースのみしか販売してないためGPS / セルラーを選べます。
例えばステンレスケースは、アルミより上質で傷にも強い。ただ、価格も高くなるし重量も重くなります。
ケースごとの価格の違い
ケース素材 | 40mm | 44mm |
---|---|---|
アルミ | 42,800円〜 | 45,800円〜 |
ステンレス | 72,800円〜 | 77,800円〜 |
チタン | 82,800円〜 | 87,800円〜 |
ケースごとの重量の違い
ケース素材 | 40mm | 44mm |
---|---|---|
アルミ | 30.8g | 36.5g |
ステンレス | 40.6g | 47.8g |
チタン | 35.1g | 41.7g |
セラミック | 39.7g | 46.7g |
この通り、最安・最軽量はアルミケース。軽くて安いなら腕時計としては嬉しいですよね。
一方で、腕時計はステータスみたいなところがあるので、高級感が欲しいというニーズもあると思います。
例えばチタンケースなど、高級感があってカッコいい。

さらに、実はケース素材によってディスプレイのガラス強度に違いがあります。
アルミ以外で採用されている「サファイアガラス」の方が圧倒的に強度が高いです。

というわけで、ガラス強度でいうとアルミ以外の方が優れてます。
ただ、Apple Watch用のケースやフィルムは結構豊富に販売されているので、もし不安ならそういったものを使う手もあります。

ちなみに僕は現在、Apple Watch Series 6のアルミケースを使ってます。
最後までチタンと迷いましたが、重くなるのがどうしても気になったので結局アルミに落ち着きました。

実用性でいうと、軽さはやっぱり正義。特に1日中つけているとそれを実感します。
アルミでも高級感はそれなりにありますが、より上質なものをということであればステンレスに加えてチタン、セラミックも候補にするしかありません。
しかし、Apple Watch Series 5や6では「アルミケース」でしかGPS or セルラーを選択することができないため、アルミケース以外が欲しければ強制セルラーモデル行きになります。
Apple Watch エルメスモデルが欲しい
ケースと同じような話ですが、Apple Watchにはエルメスモデルというバリエーションがあります。

世界的ハイブランドであるエルメスモデルのApple Watchが欲しいという場合も、強制セルラーモデル行きです。
エルメスのバンドって単体で販売しているので、GPSモデルとエルメスのバンドを別々に買うという自力エルメスモデルという方法もあるにはあります。
ただし、エルメスモデルは独自仕様が組み込まれており、限定文字盤が存在します。自力エルメスだと限定文字盤が使用できません。
セルラーは月額費が発生するので覚悟しておく
セルラーモデルは単独で通信するために、通信キャリアとの契約が必要になります。
現状だと格安SIMは使えず、ドコモ、au、ソフトバンクの3キャリアから選ぶ必要があり、価格表は下記の通りです。
ドコモ | 500円 / 月 |
---|---|
au | 350円 / 月 |
ソフトバンク | 350円 / 月 |
また、使っているiPhoneと同じキャリアでないと契約できません。
iPhoneがドコモでWatchはauで・・とかは契約上不可能です。さらに、格安SIMでiPhoneを使っている場合もダメ。
つまり、iPhoneが3キャリア以外だとApple Watchの通信契約はできないということになります。
ただし、前述の通り通信契約はマストではないので、セルラーモデルを買ってGPSモデルとして使うことは可能です。
Apple Watchのモデル問題解決フローチャート
検討しておいた方がいいことはだいたい説明できたと思いますが、おさらいも兼ねて上から順にYes / Noを判定してみてください。
- アルミケース以外やエルメスモデルが欲しい?
Yesならこの時点でセルラー行きです。
Noなら下記を考えてみます。
- ランニング時に通知受け取りたいし電話もしたい?
- ストリーミングで音楽を聴きたい?
- 走りながらラジオやPodcastを聴きたい?
- 天候を知りたい?
- その他通信が必要なアプリを使いたい?
ひとつでもYesならセルラーで。
全部Noなら最後に下記をチェック。
- 災害・緊急時などiPhoneが使えない状況に備えたい?
Yesならセルラー、NoならGPSモデル行きで確定です。お疲れ様でした。
まあ、これだけ押さえた上で購入すれば多分後悔しないと思います。
あんまり細かいこと考えても決まらないんで、ざっくりこんな感じで考えてみてください。
僕のApple Watchの選択は・・
最後に参考までに僕のApple Watch遍歴を紹介しておきます。
Series 1 | 買ってない |
---|---|
Series 2 | アルミ × GPS |
Series 3 | アルミ × セルラー |
Series 4 | アルミ × GPS |
Series 5 | アルミ × セルラー |
Series 6 | アルミ × GPS |
SE | アルミ × GPS |
Series 3はわけあって手放してしまいましたが、Series 5では3以来となるセルラーにもう一度挑戦してみました。

僕がセルラーを便利と感じたのは、居酒屋でiPhoneを忘れて離席した際、トイレで通知を確認できたときですね。死ぬほどどうでもいいです。
ただ、席立つ時にiPhoneを持ってかれるの気にする人いるじゃないですか?「え?なんで電話持ってくの?」みたいな。
どうだっていいだろそんなことと思うわけですが、そういう人と食事をする際に「マジつまんないから帰りたいんだけど」という愚痴LINEをトイレで誰かに送れるメリットはあるかもしれません。
まあ、個人的にはアルミケースならやっぱりGPSでいい。なのでSeries 6はアルミ × GPSに戻りました。
Apple Watch Series 6のレビュー記事はこちら
Apple Watch SEもレビューしています
Apple WatchはセルラーとGPSモデルどちらを選ぶべきかまとめ
というわけで、セルラーとGPSで迷っている人向けに違いを紹介してきました。
金に糸目はつけないとかであれば、大は小を兼ねる的な意味で「セルラー買っといたらよろしい」と思うんですが、まあ僕は今の所あまり必要性は感じないですね。
今後、アルミケース以外を買って強制セルラー行きになる可能性はありますが、通信契約するかどうかは正直微妙。
ということで、迷っている方の参考になれば幸いです。
今日は以上です。それではまた。
Series 6 GPSモデル
Series 6 セルラーモデル
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