こんにちはKoh(@misc_log)です。
気になるけど購入に踏み切れないデバイスランキングがもしあれば、結構上位に入るであろうApple Watch。
そんなApple Watchに廉価版が登場したので気になっている人も多いはず。
ということで、この記事ではApple Watchシリーズ初の廉価版「Apple Watch SE」についてレビューします。

結論から言うと、結構な割合で「これで良くない?」になる人は多いだろうなと思うくらいに「良い」です。
Apple Watch Series 6との違いや価格差など含めレビューしているので、検討している人の参考になれば。
Apple Watch SEの特徴
Apple Watch SEはApple Watchのエントリーモデルとして2020年9月に発売された機種。

世界のスマートウォッチの半分はApple Watchと言われており、そんな人気スマートウォッチシリーズ初の廉価版として登場しました。
個人的にはこんな人におすすめなモデルかなと思います。
- Apple Watchが気になっていたけど踏み出せなかった人
- 他Seriesから乗り換えを検討しているけどSeries 6ほどの機能はいらない人
- 睡眠時用の2台目Watchにしたい人
どんなApple Watchかをざっくり言うと、
- 機能を削減した廉価モデル
- 選べるのはアルミケースのみ
- カラーはシルバー、スペースグレイ、ゴールドの3色
- 最新シリーズとの大きな違いは常時表示とセンサー類
- 最安だと32,780円(税込)で購入可能
- つまり、とてもいい
機能を削ぎ落としてはいるものの、人によっては「全然これでいいんじゃない?」と思える内容になっており、最安なら32,780円でApple Watchを使い始めることが可能。
ちなみに、僕が今回購入したApple Watch SEはまさにその32,780円の最安モデルですが、全然良いです。SE良すぎです。
GPSモデル
セルラーモデル
Apple Watch SEの外観・デザイン
Apple Watch SEは、スクエア型のディスプレイを持ち、装飾らしい装飾もほとんどないシンプルなデザインのスマートウォッチ。

最新モデルであるApple Watch Series 6やひとつ前のSeries 5と全く同じ筐体が採用されており、ケース素材やカラーが同じなら、見た目は最新モデルと全く一緒です。

本体右側にはデジタルクラウンとマイク、サイドボタン。Watchの操作はここから行います。

もし操作系が右側にあるのが使いづらければ、設定で左側に持ってくることも可能。

反対側にはスピーカー。

背面には各種センサーが備えられており、特徴的な見た目をしています。

後述しますが、SEは搭載されているセンサーが少ないため、背面の見た目は他Watchと多少異なります。
SEのケース素材はアルミのみ
Apple Watchはケース素材を選んで購入することが可能ですが、SEが選択できるのはアルミのみ。

本来は他にもステンレスやチタンといった素材が用意されていますが、そこは廉価版ということでアルミのみ。
アルミでも個人的には全然カッコいいと思ってますが、ステンレスやチタンに比べると多少のチープさはあるかもしれません。まあこのあたりは好みですね。

ちなみに、アルミが最も軽いケース素材なので、運動時を含め生活の中でハードに使いたいならアルミは最適。
僕はほとんどの時間Apple Watchを着けて生活しているので、軽くて扱いやすいアルミが好きですね。
カラーは3色から選択可能
Apple Watch Series 6のアルミケースは5色から選べますが、Apple Watch SEは3色のみ。
僕は今回シルバーを買いましたが、他にスペースグレイとゴールドが用意されています。

バンドに関しては他のApple Watchと変わりなく、全てのタイプから選ぶことができます。
今回はシンプルにホワイトのスポーツバンドを選びました。

様々な組み合わせが存在するため選ぶのが大変そうと感じると思いますが、「Apple Watch Studio」を使えば簡単。
画像つきで組み合わせを確認できます。
また、Apple Watchは簡単にバンドを付け替えられるのもいいところ。

僕はNOMADというブランドのバンドを別で購入してつけてます。

バンドが変わると雰囲気が大きく変わるので、気分やシーンで使い分けができるものApple Watchの楽しみ方のひとつ。
ケースサイズは40mmと44mmの2種類から
Apple Watchは「小さいのと大きいの」で2種類ありますが、SEも同じ。

できることに違いはなく、どちらのサイズを選ぶかは好み。僕は44mm派ですが、SEは40mmを買ってみました。
ただ、個人的に40mmは少し小さいなと感じましたね。
表示されるテキストや情報量が44mmに比べて少なくなるので、やっぱり44mmが使いやすい。
とはいえ、別に大画面ではないため、そもそも表示には限界があります。

腕時計ですからね。長文を読んだり写真を見たりという使い方には向きません。
手首の細さがサイズを判断するひとつのポイントですが、手首の細い女性でも44mmケースをつけている場合もあるし、やはり好みによるところが大きいです。
気になる場合はApple Storeや量販店で試してみると良いと思います。
Apple Watch SEの機能・Series 6との違い
Apple Watch SEはエントリーモデルではあるものの必要十分な機能を備えているため・・というか、それが十分過ぎて「もうこれでいいんじゃ?」感が満載です。
Apple Watch Series 6でできることの主要な部分はApple Watch SEでもできます。
基本機能はSeries 6と遜色なし
Apple Watchができることは様々ありますが、ざっくり分類するとこんな感じ。
- 通知
- コントローラー
- 決済
- 健康管理
例えば、手元でiPhoneの通知を受け取り、確認できるのはApple Watchの優れた特徴のひとつ。

音楽再生をコントロールすることもでき、iPhoneを触らなくても再生や停止、音量操作が手元から行えます。

そして、個人的には最もよく使う機能である決済。
SuicaやPasmoなどの交通系ICから、IDやQUICPayなどの電子決済、さらにPayPayなどのバーコード決済もApple Watchから。

さらに、現代人の大きな関心事である健康管理もApple Watchに任せられます。
Watchをつけて歩いたり走ったりした距離を記録してくれるワークアウト。

転倒を検出したり、通常とは異なる心拍を検知して通知してくれる機能など。

普段意識することはない機能ですが、世界的には「Apple Watchに命を救われた」という実績もあり、もしものときにあなたを守ってくれるかもしれません。
また、Apple Watchは50mの耐水性能があり、ジャブジャブ水洗いしても大丈夫だし、もっと言うと泳いでも大丈夫。

もちろんSEも同様の耐水性能を備えてます。
あげればキリがないですが、こういった基本機能はApple Watch SEでもSeries 6と遜色なく備わってます。
Series 6との大きな違いは常時表示
廉価版とは思えない多機能さを持つApple Watch SEですが、ではSeries 6との違いはなんなのかと言うと、最も大きな違いは常時表示です。
これが決定的な差。
常時表示機能とは、Series 5から搭載された機能で、Watchがスリープ状態にあっても盤面が表示される機能です。

画像左側がApple Watch SE。画面が真っ暗になっているのがわかると思いますが、一方のSeries 6は画面が表示されています。これが常時表示。
常時表示がないWatchは、Watchを起こすような動作をしないと盤面が表示されず、時刻を知ることができません。

この違いはかなり大きいですね。個人的にはこれがApple Watch SEが廉価版であることを決定的にする機能差だと思います。
SEに常時表示が搭載されたら、それこそもうSeries 6を買う理由が激減するはずですからね。
常時表示が必要かどうかは本当によく質問されるのですが、そりゃあったほうが良いのは間違いないです。
例えばキーボードを打ちながらであるとか、手を使う何かをしているときに目線だけを落として時刻を確認したいシーンは生活の中に結構あります。

ただ、それを我慢して安くなるなら「無いなら無いで、無いなりの使い方をしよう」と思えるレベル感かなと個人的には思います。
常時表示はバッテリー消費に影響するためOFFにしているという人もいるくらいないので「常時表示いらないわ」って感じなら今すぐSE買いに行っていいと思います。
その他の機能差
その他の機能差でいうと、搭載しているセンサーに違いがあります。

左がApple Watch SE、真ん中がSeries 6、右が参考用のSeries 5です。
それぞれ微妙に違いがあるのがわかると思いますが、これは搭載されているセンサーの違い。
Series 6には「血中酸素濃度」を計測するセンサーが搭載されていますが、SEにはこれがない。

身体のコンディションチェックに役立つ機能ですが、絶対に欲しいという人は多くないのでは?と思います。
さらにもうひとつ、電気心拍センサーもSeries 6にしか搭載されてません。
しかし、このセンサー、日本では医療機器としての承認を得なければならず現状は使用できません。
そのうち使用できるようになるらしいので、そうなったときにSEとの機能差がひとつ生まれるという感じですね。
あとは、U1チップ、Wi-Fiの5Ghz帯に接続できるなどの違いがありますが、現時点では気にしなくていいと思います。
動作速度も快適
Apple Watch SEはSeries 5と同じ「S5」というチップ(CPU)を搭載しています。
一世代前のチップにはなりますが、キビキビ、ヌルヌルと動き、動作速度でストレスを感じることはないと思います。

一応Series 6はS6というチップに進化しており、約20%ほどS5より高速に動作するとされていますが、ここまでくると違いがよくわかりません。S5でも全然快適です。
一応比較した動画を作ったので参考まで。※音は出ません。
確かに若干Series 6の方が高速に動いてますが、僕もこの動画を作って初めて気が付きました。
比べないとわからないし、普通に使っている分にはSEでも快適そのものです。
バッテリー持ちは課題
SEに限らず、Apple Watch共通の課題としてバッテリー持ちはかなり微妙。
使い方にもよりますが、2日はもたないので基本的に毎日充電するものと思った方が良いです。

もう少し長く使えると良いんですが、ここは今後に期待。
Apple Watch用のモバイルバッテリーなんかも売っているので、バッグにひとつ入れておくといいかも。
また、充電絡みのトピックとしてはApple Watch SEには電源アダプタが付属してません。

USB-Aが接続できるアダプタが別途必要になるため、持っていなければ用意する必要があります。
iPhoneに付属してくるこのアダプタを持っていればそれを使えば大丈夫。

もし持っていなければ、Ankerあたりのめちゃくちゃ安いやつを買うと良いと思います。
Apple Watch SEの価格
Apple Watch SEは廉価版ということで、だいぶ価格が抑えられています。
Apple Watch SEの価格
ケースサイズ | GPS | GPS + セルラー |
---|---|---|
40mm | 29,800円 | 34,800円 |
44mm | 32,800円 | 37,800円 |
参考までにSeries 6の価格とSEとの価格差はこちら。
Series 6の価格
ケースサイズ | GPS | GPS + セルラー |
---|---|---|
40mm | 42,800円 | 53,800円 |
44mm | 45,800円 | 56,800円 |
SEとの価格差 | +13,000円 | +19,000円 |
価格は全て税別です。
上記を基本価格として、あとはバンドを何にするかで変わります。
純正バンドはクオリティは高いですが価格も高いので、とりあえずシンプルなスポーツバンドにしておいて、あとでサードパーティー製のバンドを買うと安上がりで良いと思います。
サードパーティーなら1,000円とかでApple Watchバンドが手に入りますからね。
問題はGPSを選ぶか、セルラーモデルを選ぶかということですが、あまり難しく考える必要はなくて、常にiPhoneは肌見放さず持ち歩いてますって人はGPSを選べばいいです。
iPhoneを持たずにランニングに行きたい、ジムに行きたい、など、iPhoneが近くにない状態でもApple Watchから通知を受け取ったり、ストリーミングで音楽を聞きたいと考えているのであればセルラーがいいです。
詳しくはこちらにまとめてます。
Amazonでも購入可能です。
GPSモデル
セルラーモデル
Apple Watch SEレビューまとめ
ということで、かなり強いエントリーモデルであるApple Watch SEをレビューしました。
最後にSeries 6との違い含め、メリットとデメリットをおさらいします。
ああ、あと、Apple Watch共通のデメリットですが、iPhoneがないと使えないので注意してください。Androidとはペアリングできません。
やはり何と言っても価格の安さが魅力のApple Watch SEですが、検討する上で大きなポイントはこの2つかなと思います。
- アルミケースで満足できるか?
- 常時表示がなくても大丈夫か?
個人的にはアルミケースは全然問題なし、常時表示はできれば欲しい、でも無いなら無いで頑張れるって感じですね。
約3万円は決して安い価格ではないですが、個人的には3万円の価値は全然あるデバイスだと思うので、気になったらぜひチェックしてみてください。
今日は以上です。それではまた。
Amazonなどでも購入可能。
GPSモデル
セルラーモデル
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