Google Analytics(アナリティクス)を使ってWebサイトのアクセス解析をしたいけど、Googleアナリティクスの使い方がわからない、どのように数字を見ればいいかわからないという方は多いと思います。
しかし、ちょっと待ってください。いきなりGoogleアナリティクスを見ても「なるほど、わからん」になって終了だと思うんですね。
Googleアナリティクスの見方、設定、使い方を覚える前に理解しておくべき重要な事があるので、この記事ではそのあたりの話をしようと思います。
難しい話では全くないです。簡単に理解できます。
ECサイトなどの新担当者、あるいは新任マーケティング担当者、アフィリエイター、ブロガーなど、これからGoogleアナリティクスの使い方を覚えようという初心者の方向けです。
僕は大手ECサイトのマーケター&エンジニアとして、さまざまな施策、実績管理、教育をしてきました。
そのノウハウを元に解説します。
データを見る時には何が出来るかを意識する

Googleアナリティクスを使いたいという事は、Webサイトの数字=データを見たいという事ですよね。
自分の管理するサイトがどのような状態にあるか、それはそれは知りたい事でしょう。
でもね、見てどうしますか。ただ眺めていも「ふーん」としか言いようがないですよ。
データを見るからには、「サイトにもっとアクセスを集めたい」、「もっと買ってほしい!」などといった、「改善したい」という前提があるはずです。
そんなの当然だろって思っていても意外と忘れがちになる「あるある」なんですよこれ。
数字を集めることだけが目的になってしまい、見て終わりになっちゃうパターンは本当によくあります。
改善に繋がるデータとして使えないのなら、そんなもの見たって「お、おう」でしかなく、満足してるのはもれなく自分だけです。
なので、データを集める(見る)時には、これを見てどうするのか、どんなアクションに繋げられるのかを意識すべきです。
どのデータがどんな改善アクションに繋げられるかを理解するのは、知識やノウハウが必要になってくる部分ではありますが、前提は忘れずに持っていてください。
前提があるのとないのとでは、結果がまるで変わります。
何にもならない数字を眺めて満足するのは偉いおじさん層によくあるパターンです。
その数字を見てどうするか?どうできるか?
これを呪文のように唱えるクセをつけるべきです。
行動に繋がるデータの捉え方とは?具体的な解説

データを見る時には、改善に繋げられるかを意識しようという話をしました。
ここからちょっと具体化します。
例えば、Googleアナリティクスを見て、下記の事がわかったとします。
先週のサイト全体のPV(ページビュー)は53万PVだった。
「すごい!!そんなに!?フリーザの戦闘力と一緒だし!」
って思っちゃったあなた、それじゃダメなんですよ。
フリーザのカミングアウトには重要な示唆がある
実はフリーザが自身の戦闘力をカミングアウトしたあのシーンにはアクセス解析にも通ずる、ある示唆があります。
※ドラゴンボールを知らない方にはすみませんが、たとえ話なので少しだけ我慢してください。知らなくてもわかりますし、すぐ終わります。
「私の戦闘力は530,000です。」
きっとみんなフリーザのこの名言を見て、53万!?そんなもん勝てるわけない、無理ゲーだろって思った事でしょう。
考えてみてください。なぜ無理ゲーと感じたんでしょうか。
これは考えてみれば当然の事なんですよ。
なぜ無理ゲーと感じたかと言うと、同時期の他キャラクターの戦闘力を知っていたからなんです。
フリーザの53万発言前後の他キャラの戦闘力って数万レベルだったと思います。界王拳悟空でも十数万程度でしたよね。スカウターによると。
この事実を前提として持っていたから、53万という数字がとてつもなく大きく感じたわけです。
データは比較をして初めて本質が見えてくる
上記のフリーザ発言の教訓はつまり、「比較」をしているという事に他なりません。
53万という数字と、それよりも小さい数字があって初めて大小を捉えることができたわけです。
そこで、先程のページビューの話に戻ります。
先週のサイト全体のPV(ページビュー)は53万PVだった。
何の前提も持ってないとしたら、この数字だけを見ても、
「お、おう」
なんですよ。比較する対象がないので。
なので、改善アクションに繋げるという観点では、この数字から見えてくることってそんなに無いです。
もちろん一般論として53万PVが割と大きい数字だよねって事実はありますが、その事実と、このサイトが伸びているのか伸びていないのかは無関係です。
一般論としての数字がどうであっても、過去の実績と比較して下がっているようならそれは解決すべき課題であり、大きく減っていたら、ほとんどの場合良い状態とは言えないでしょう。
上記の例をこのように言い換えてみます。
先週のサイト全体のPVは53万で先々週比200%だった。
こう言われて初めて、状況がわかります。
とにかく2倍に増えているわけです。大抵の場合、これはポジティブな事でしょう。
繰り返しますが、良いか悪いかは何かと比較して初めてわかる事であり、50万、500万、1億など、数字とその大きさだけを見てもわかりません。
この事はGoogleアナリティクスなどの解析ツールを扱う上で超重要です。
これこそがアクションに繋がる数字の捉え方に繋がります。
次にそこを詳しく説明します。
比較するということは比率を見るという事
上記の「2倍」という部分が非常に重要です。
比較するということはつまり、比率を見るという事なんです。
PVが53万だったよりも、先週比200%だったの方が意味があるんですね。
前回の状況に対して、今回がどうだったのかを見ることで、現在の状況が良いか悪いか、どのくらい伸びているか、伸びていないかを知ることができます。
伸びているという事実がわかったら、その時に何をしたのかを振り返ります。
すると、いろいろと実施した事が浮かび上がるでしょう。
どれが効いたのかあたりをつけて、あとはそれが再現可能な事であったり、拡大可能な事であればそれを実施します。
そうすることで、更に実績を伸ばせる確率が高くなります。
ほら、どうでしょう、改善行動に繋げられそうな気がしませんか?
Googleアナリティクスを使いこなすために

Googleアナリティクス初心者にありがちなのが、出てくる数字を延々とレポートしまくってしまう事です。
確かに、今まで見られなかった数字を見ると新鮮だし、何かがわかった気になっちゃうんですよ。
そして、あれも見ておいた方が良い、これも見ておいた方が良いになってしまい、延々とエクセルにコピペしたりしているんですね。
そうして、複雑怪奇なエクセルが完成し、身についたのはエクセル芸です。みたいな状況が繰り広げられているわけです。
そんな事をしていても時間の無駄なのでやめましょう。
何にもならないデータを集めるくらいなら、手当たり次第に何らかの施策を実施する方が全然いいです。
最も重要なのは、そのデータを使って何をするか?です。
これを理解してからGoogleアナリティクスの使い方を覚えれば、しっかりと使いこなせるはずです。
学習効率を最大化しよう
ただ、もちろん、実際の現場ってそう単純な数字や問題を扱うわけではありません。
数字の捉え方以外にも様々な知識やテクニックが求められる事にはなり、当然ツールとしてのGoogleアナリティクスの使い方や概念も理解しないと正しくアクションができません。
そういう意味では、数字の捉え方と合わせ、学習しなければいけない事が結構多いです。
もちろん独学でも学習することは可能ですが、今は初心者向けのサービスが本当に充実しているので、かなり効率的な学習ができます。
例えば、Udemyの「今日から実践で使える!Google アナリティクス講座」とか、効率的に必要な事を知ることができ、学習効果も高い評判のコースです。
動画を見て学習していくスタイルで、ダウンロードしておけば場所を選ばずに、電車の中や、空いた時間に自分のペースでGoogleアナリティクスを学習できます。
もっとガッツリ学習したいという場合には、TechAcademyの「Webマーケティングコース」という手もあります。
オンライン上でGoogleアナリティクスを含めた、Webマーケティングの知識を得ることができます。分析だけでなく、どう動けば良いかまで学ぶことができます。
このサービスの良いところは、週2回のマンツーマンサポートと毎日可能なチャットサポートがあるので、疑問点や不明点をガンガンぶつけることが出来ることですね。
わからないところを解決するのに余裕で2、3時間とか溶けますからね。聞ける人がいるのは強いです。
やはり独学って辛い部分もあります。参考書を読んだけどわからない疑問を残してもんもんとしているより、決められた期間でガッツリ学習してしまうというのもひとつの方法です。
いずれにしろ、本来の目的はWebサイトの改善であるはずです。最大限の効率でスキルを習得し、一刻も早く脱初心者を目指しましょう。