iPad Pro用Magic Keyboardレビュー:トラックパッドが一体化!実際どう?使いどころは?

2020 5/17
iPad Pro用Magic Keyboardレビュー:トラックパッドが一体化!実際どう?使いどころは?

こんにちはKoh(@misc_log)です。

話題のiPad Pro用キーボード「Magic Keyboard(マジックキーボード)」がようやく僕のところにも到着しました。

キーボードが「よりキーボード」らしく、そしてトラックパッドを内蔵し「まるでMacBookのようだ」と注目を集めたデバイス。

気になっている人も多いと思いますが、問題はその価格の高さ。11インチ用でも3万オーバー。

そう、高いんですよ。

iPad Pro用Magic Keyboard

高かったとしても得られるものに満足できればそれで良いわけですが、「価格に対する使い勝手に、果たして自分は腹落ちするのか?」ということが気になっているんじゃないかと思います。

思い描く使い勝手と価格に乖離があるというか、「これ・・、キーボードだよね?」って思うじゃないですか。

ということで、使用感や使いどころ、デメリットなど含め、iPad Pro用Magic Keyboardをレビューします。

iPad Pro用Magic Keyboard
テキスト・ドキュメントワークを加速させるデバイス
完成度の高いキーボードは秀逸。キーボードカバーとは思えない。さらにトラックパッドを得たことで、様々なワークを効率的にこなすデバイス。しかし、得るものもあれば失うものも。自分のワークスタイルをよく検討してどうぞ。
タイピング感
9
トラックパッドによる操作性
8
価格
5.5
Good
キーボードは文句なし
トラックパッドも快適
チャットやドキュメントワークが快適
Bad
高い、とても高い
付け外しが頻繁になりそう
重い
7.5
満足度

11インチ

12.9インチ

目次

iPad Pro用Magic Keyboardの特徴

僕が購入したのはiPad Pro 12.9インチ用US配列のMagic Keyboard。

iPad Pro用Magic Keyboard

キーボードとトラックパッドが一体化したのが特徴的。

iPad Pro用Magic Keyboardはトラックパッドが一体化

iPad Pro 2018年モデル、2020年モデルどちらのモデルでも使用できますが、その他のiPadには対応してません。

カラー展開はなく1種類のみ。税込み価格はこちら。

Magic Keyboardの価格

11インチ用34,980円
12.9インチ用41,580円

12.9インチであればキーボードに4万以上払うことになるわけで「なんでそんなにするの?」というのがナチュラルな感想なんじゃないかと思います。

Smart Keyboard Folioは2万円くらいで買えるキーボードですが、Magic Keyboardとの違いは、

  • Smart Keyboard Folioはキーボード付きカバー
  • Magic Keyboardはカバー付きキーボード

という感じですかね。主とするものが入れ替わったというのが個人的な感想。

大きな特徴としては3つ。

  • キーボードがあらゆる意味で実用的になった
  • トラックパッドが一体化した。
  • USB-Cポートが備わった

Magic Keyboard登場により、iPad Proに新たな視点が生まれたのは間違いありません。

外観・デザイン

Appleデバイスですから、質感や高級感は安定のクオリティ。

デザインや見た目のクオリティは高い

Apple純正の象徴、背面のりんごマーク。

Apple純正の象徴、リンゴマーク

ただんだ状態はSmart Keyboard Folioと見た目的にはそう変わらないですね。

iPad Pro用Magic KeyboardはSmart Keyboard Folioと似た見た目

iPad Proを装着する部分もSmart Keyboard Folioと同じくマイクロファイバー。iPad Pro付け外し時の傷からガード。

iPad Pro装着部分はマイクロファイバー

かなり強力なマグネットが備えられ、iPad Proが強烈にくっつきます。

マグネットで強力に装着
ガッツリくっつく

接続もSmart Keyboard Folioと同じようにスマートコネクタ。

スマートコネクタでiPad Proと接続

ここにiPad Proが接続されることでMagic Keyboardが使用可能に。

セットアップ完了
セットアップ完了

セットアップはこれだけ。これだけでキーボードとトラックパッドが稼働します。

iPad Pro用Magic Keyboardはペアリングや電源は必要ない

Magic Keyboardは、そのヒンジ機構によりiPad Proを安定して浮かせます。

ほら、浮いてる
ほら、浮いてる

使用時の目線が上がるので、Smart Keyboard Folioに比べ使い勝手は良くなるはず。

Smart Keyboard Folioと比較

▼稼働する範囲はこのくらい。思ったより動かないなという印象。

ただ、キーボードとして使う上では、これだけ動けばどんな体勢でも使いづらさはないですね。

キーボードがキーボードらしく

そして肝心のキーボードはシザー式となり、Smart Keyboard Folioと比べるとよりキーボードらしく。

キーボードはシザー式に

Smart Keyboard Folioはナイロンのような素材でしたが、Magic Keyboardはいわゆるプラスチックに。

Smart Keyboard Folioとは全く違う素材

キーサイズはインチとキー配列によって差があり、12.9インチに限って言えばBluetoothの「Magic Keyboard」とキーサイズなどほとんど一緒です。(名前が一緒なのでややこしい)

Magic Keyboard同士の比較
だいたい同じ大きさ

また、Smart Keyboard Folioにない機能として、バックライトを内蔵。これにより、薄暗いところでもタイピング可能。

iPad Pro用Magic Keyboardはバックライトがついた
カッコいい

電源をiPad Proから取ることになるのでバッテリーに影響するはずですが、どの程度かは不明。

キーを打った感触は、最高。これは相当いい。

iPad Pro用Magic Keyboardのうち心地は最高
めちゃくちゃよい

もちろん好みはあると思いますが、Bluetoothの「Magic Keyboard」が嫌じゃなければ気に入るはず。

Magic Keyboardと同じ使用感

キーサイズ、打鍵感、画面の位置など、Smart Keyboard Folioに比べキーボードとしての実用性は高まったんじゃないかと思います。

タイピングするという観点だと言うことない使い心地。この点で言えば多くの人は満足できるかと。

インチ・配列によって差はあります。

トラックパッドが一体化

Smart Keyboard Folioにない最大の特徴はこのトラックパッド。

トラックパッドが一体化

iPadがマウス対応した際「待ってました」という声も多かったわけですが、やはり作業によってはマウスなりトラックパッドなり、入力装置があると便利。

一本指で操作

アプリによって操作感は異なりますが、トラックパッド特有のジェスチャ操作はもちろん健在。

複数の指で操作
2本指や3本指で操作

ただ、サイズがMacBook Proや単体のトラックパッドと比べると小さいので若干使い勝手は違います。

トラックパッドのサイズは小さい

そりゃ大きい方が使いやすさはありますが、これだけ使えれば個人的には不満はないですね。

充電用USB-Cポートが備わった

Magic Keyboardには、正面から見て左側ヒンジ部分にパススルー充電用USB-Cポートが備わりました。

iPad Pro用Magic Keyboardはパスするー充電用のUSB-Cポートが

iPad Pro本体はUSB-Cポートがひとつしかないために「充電しながら別の何かを接続する」ということは、USB-Cハブがないとできませんでした。

iPad ProとUSB-Cハブ
USB-Cハブで充電とデータ転送とか

しかし、Magic Keyboardはこのポートに充電を任せることができます。

充電を任せる
充電はMagic Keyboardから

充電専用となり、データ転送などは不可能。

iPad Proのポートを充電に取られることなく好きに使えるので、iPad Proの可能性を広げる機構。

外付けSSDでデータ転送
本体ポートは外付けSSDからデータ転送

iPad Pro用Magic Keyboardの使用感や使いどころ

さて、実際の使用感については先にも書いた通り、ハードウェアキーボードとしてはかなり満足度高い。

ブログのような長文のテキストを書くという意味では完璧に近い使い心地。

テキストワークに最高

トラックパッドがあることで何らかの機能選択や、テキスト内を大きく進む、戻るも簡単に。

文字の複数選択もしやすい
テキストの前後移動、選択が楽ちん

やはりトラックパッドの存在は大きい。キーボードショートカットを使うにしても、どうしてもトラックパッドを頼りたいところがあるもの。

簡単なパワポ作成もこのトラックパッドのおかげで作成が容易。図形を入れたり大きさを調整したり。

トラックパッドで図形選択も簡単
図形操作

節々にPC版との操作性の違いはあるものの、実用上は全く問題ない。十分使える。

ただ、キーボードとしてひとつ不満なのは、ファンクションキーがないこと。かな・カタカナの一発変換が欲しい。

ファンクションキーがない

ちなみに、Escもないですが「⌘.」(コマンド + ドット)でEscの役割をさせることができるので、多用する僕としては助かりました。

参考:9to5mac

もちろん、どこまで、どんな作業をするかにより、iPadアプリには「できる・できない・やりづらい」があるので、人による部分はあります。

しかし、打ちやすいキーボード、トラックパッドでのコントロール、自分の体勢に柔軟に対応する画面位置など、使い勝手はとてもいい。

そういった観点では「パソコンの領域に大きく侵入した」と思います。

一般的なビジネスユースの一例としては、資料の確認や編集などのドキュメントワーク、そしてコミュニケーションが仕事の中心である場合にはかなり有用なはず。

コミュニケーションツールなど

例えばチャット。

Slack

僕もそうですが、ChatWorkであろうが、Slackであろうが、チームや組織で使っていればグループ、チャンネルが複数あって、参加しているんじゃないかと思います。

目を通す、返事や相談をする、依頼・指示する際に、グループやチャンネルの切り替え、テキストによるコミュニケーション全般の生産性は、キーボード+トラックパッドで大きく上がるはず。

トラックパッドがあるとコミュニケーションツールの使い勝手が上がる
チャンネル切り替えが楽

メールでも同じ。

iPadなので、もちろんタップすればそれでいいんですが、キーボードから手を離していちいち切り替えるのはそれなりに面倒じゃないですか。

チャンネルの切替が指だとダルい
指でいちいちチャンネル切り替えめんどい

ちなみにSlackで言うと、キーボードショートカットでチャンネルを切り替えることができます。

でも、ショートカットでガツガツチャンネルを切り替えている人って一部ですよね。

Office系ワークもそれなりに

例えば、ExcelやPowerPoint。

PCと同じ感覚で使えるわけではなく、高度な関数やマクロ、複雑なデータ加工を必要とするアナリストが使えるかというとそれは難しい。そもそもアプリ的に対応してない機能も多い。

使用しているのはサブスク版(有料)。主にピポット、条件付き書式あたりは閲覧可能だが作れない。

しかし、送られてくる資料の確認はもちろん、簡単な「編集」であれば可能。

よく見えないと思いますが、このくらいの資料なら作成できます。実績、昨対、構成比みたいな。

エクセルも使いやすい

シミュレーションシートの数字を対象のクライアント向けに変えるとか、簡単な報告資料を作るとか。

Magic Keyboardでエクセルのセル操作はかなり使いやすくなりました。

セル選択
トラックパッドでセル操作がさらに楽に

パワポでも、営業資料をガッツリ1からつくるという作業も無理ではないと思いますが、PCでやったほうが早い問題はある。

ただ、営業資料がフォーマット化されていて、クライアント名を変えたり、部分的な調整だけになっているパターンは多いですよね。

図形操作
図形操作も簡単

そういった資料はサクッと調整が可能。

完成度の高いキーボード + トラックパッドがもたらすものは決して小さくない。

ただしGoogle系のドキュメントアプリはかなりボロボロです。使い物にならないと個人的には思います。

モヤモヤするところ

ここまでなら、「絶対買ったほうがいいやつ。以上!」なんですけどね。なかなかに難しい問題もはらんでいるわけですよ。

衝撃的な事実として、iPad Pro + Magic KeyboardはMacBook Air単体より高い。

MacBook Airの下位モデルは税込み「115,280円」です。

iPad Pro 11インチ84,800円
Magic Keyboard31,800円
消費税11,660円
合計128,260円

iPad Proをミニマム構成にしても、Airより1万円くらい高い。もちろんストレージやモデルを変えればもっと価格差は開きます。

もっと言うと、iPad Pro 12.9インチで揃えるなら、MacBook Proの下位モデルより高いですからね。

まあ、これは1から買う場合であってiPad Proをすでに持っているなら無視できる話ではあります。

いずれにしろ、Magic Keyboardの価格の高さはひときわ光り輝いており眩しすぎて直視できません。

もうひとつの難点は重量。12.9インチ用Magic Keyboardの重量は約697g。

重い
筋トレが必要

iPad Pro本体よりも重く、合計すると約1,389gとなり、Mac並の重さ。

iPad ProとMagic Keyboardは約1,400g!
ガラスフィルム込みの重量

11インチ用はもう少し軽いですが、いずれもiPad Pro本体より重いです。

iPad Proを浮かせてしっかり支えるという意味でしょうがないのだとは思いますが「気軽に持ち運べる!」という感じがするかどうか。

しかしこのあたりは、PCはPC、タブレットはタブレットの良さがあるわけで「いや、タブレットでキーボードを使えることが重要なんだ」という人もいるでしょう。

iPad ProとApple Pencil

そう、iPad Proはタブレット。アプリ、あらゆる操作性・体験が、PCとは異なるもの。Apple Pencilも使える。

・・はずなんですが、Magic KeyboardをつけているとApple Pencilが著しく使いづらくなります。

Magic KeyboardをつけたiPad Proは無段階に角度をつけられず、後ろにバタンと倒れません。

Magic KeyboardをつけているとApple Pencilが使いづらい
か、書きづらい

つまり、Magic Keyboardをつけっぱなしにしていると、タブレットとしての魅力を一部削ります。

例えば電車内で、タブレットを使うつもりでiPad Proを出したらMagic Keyboardを装着したままで開けないみたいな、スーパーめんどくさい未来も見えます。

開かない
あ、開けない

僕はこれまでもカバーの使い分けをしてましたが、Smart Keyboard Folioなら、仮につけたままにしちゃってもタブレットとして使えてたんですよね。

Smart Keyboard Folioなら何とでもなる
何とでもなる

ということで、スタンドを必要としない状態でiPad Proを使う場合には、Magic Keyboardの付け外しを求められることに。

そのため、Magic Keyboardはキーボードやトラックパッド、スタンドスタイルで使うことにフルベットしたデバイスと言えます。

まあ、明確に役割があるのはいいんですが、それを実生活にストンと落とし込めるのか?それはよくわからないなと思いますね。

個人的にはこのあたりがモヤモヤしました。

iPad Pro用Magic Keyboardレビューまとめ

完成度の高いキーボード、そしてトラックパッド。この2つの合体技をiPad Proで使えるという点で、出来ることが増えたのは間違いない。ドキュメントワークでの使い勝手は本当に素晴らしい。

実は、外部キーボードと外部トラックパッドで同じ使い勝手を再現することも可能です。しかし重要なのは一体化。

Magic Keyboardとほぼ等価

これらはBluetooth接続だし、それぞれの充電管理も必要。そういったことから解放されるのは大きな違い。

iPad ProとMagic Keyboard
スッキリ

完成度の高いキーボード、トラックパッドによる操作性など、iPad Proが大きな役割をもうひとつ手に入れることが出来る優れたキーボードカバーです。

しかし、タブレットとしては失うものもある。

このあたりを自分の中に落とし込めるかが、Magic Keyboardを選択する上でのポイントではないかと。

振り切った使い方としてはこの上ないデバイスだと思うので、ワークスタイルと照らし合わせ検討してみてください。

今日は以上です。それではまた。

11インチ

12.9インチ

iPad Pro用Magic Keyboard
テキスト・ドキュメントワークを加速させるデバイス
完成度の高いキーボードは秀逸。キーボードカバーとは思えない。さらにトラックパッドを得たことで、様々なワークを効率的にこなすデバイス。しかし、得るものもあれば失うものも。自分のワークスタイルをよく検討してどうぞ。
タイピング感
9
トラックパッドによる操作性
8
価格
5.5
Good
キーボードは文句なし
トラックパッドも快適
チャットやドキュメントワークが快適
Bad
高い、とても高い
付け外しが頻繁になりそう
重い
7.5
満足度

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この記事を書いた人

ECサイトのWebエンジニア&マーケターとして働いています。ガジェットレビューやテクノロジー全般について書いてます。

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