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CalDigit TS3 Plusレビュー:Macを拡張する最強のThunderbolt 3ドッキングステーション

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こんにちはオガワ(@misc_log)です。

外部モニターや外付けSSDなど、Macに複数の周辺機器を接続するためにはUSB-Cハブがあると便利。

MacBook Pro / Airなどノート型Macを始め、Mac miniやiMacなどでも、ハブでポートを拡張することで様々な端子の機器を接続することが可能になります。

USB-Cハブを使ってポートを拡張

とはいえ、ハブのポートは少なめ。

思うがままにいろいろ接続しているとケーブルまみれになったり、下手するとUSB-Cハブを2つ接続しなきゃいけないという地獄みたいなことになります。

複数機器を接続しようとするとポートが足りない
さすがにこれはつらい

こういった状況を解消するのに最適なアイテムがThunderbolt 3ドッキングステーション。

USB-Cドッキングステーション
ケーブル1本で完結

ドッキングステーションを使えば、ケーブル1本であらゆる周辺機器に接続できるようになります。もちろん充電も含めて。

ということで、Macを拡張する最強のThunderbolt 3 ドッキングステーション「CalDigit TS3 Plus」をレビュー。

このドックがあれば、「夢のMacBook AirやProにケーブル1本だけスタイル」を実現できます。

CalDigit TS3 Plus
自宅でのMac環境がオフィス以上の快適さに
自宅で仕事をするなら効率的で快適な環境を作りたい。デュアルモニターもストレージも、あらゆるものがケーブル1本で繋がり、充電まで行える。ホームオフィスを快適にする「まるで魔法」のようなUSB-Cドッキングステーション。
機能・性能
10
デザイン・見た目
9
価格
8
Good
豊富な15ポート
高性能なポートスペック
Macに合うアルミボディ
Bad
電源アダプタが巨大
背面にHDMIがあると良かった
9
満足度

目次

最強のドッキングステーションCalDigit TS3 Plusの特徴

CalDigit TS3 Plus」は15個ものポートを備えるモンスタードッキングステーション。

最強のドッキングステーションCalDigit TS3 Plus

海外では「Best Thunderbolt 3 Dock!」と呼び声が高い、すこぶる評判の良い製品。

対応しているMacはこちら。

  • M1 MacBook Air / Pro
  • M2 MacBook Air / Pro
  • M1 Pro / M1 Max MacBook Pro
  • M2 Pro / M2 Max MacBook Pro
  • その他2016以降のMacBook Air / Pro
  • Mac Studio
  • iMac
  • Mac mini

などなど、つまり、USB-Cポート(Thunderbolt 3)さえあればデスクトップMacを含めたどのMacでも使えます。

「MacBook」はポートがThunderbolt 3ではないので使用不可。

搭載しているポートはこちら。

ポート仕様・用途例
Thunderbolt 3 × 2ポートホストPC接続、外部モニター出力
DisplayPort 外部モニター出力(4K@60p対応)
USB-C 3.1 Gen 210Gb/s, 1.5A, 7.5W(非モニタ出力)
USB-C 3.1 Gen 1 5Gb/s, 1.5A, 7.5W
USB-A 3.1 Gen 1× 5ポート5Gb/s, 1.5A, 7.5W
SDカードSD 4.0 UHS-II
光オーディオ端子S/PDIF(オーディオ機器接続)
ギガビットイーサネット1Gbpsの有線LAN
オーディオ入力マイク
オーディオ出力イヤホン、ヘッドホン

前面には下記の5ポート。

前面ポート

背面には10ポート。

最強のドッキングステーションCalDigit TS3 Plusの背面ポート

以上、全部で15ポート。すさまじい数と種類です。

例えば、

  • 4Kモニターを2枚
  • 最大10Gbpsの高速外付けSSD
  • バックアップ用のHDD
  • 有線LAN
  • USB機器の充電
  • その他USB機器

M1、M2 MacBook Air / ProはMac側の仕様でモニターは1台までしか出力できません

これらをMacにケーブル1本で接続できるようになります。しかもMacを充電しながら。

電源出力は87Wのため、一部のMacBookを除いてはTS3 Plusからの電源供給でフルスピードで充電できます。参考までに各MacBookの必要電力の一覧はこちら。

デバイス推奨W数
M1 MacBook Air30W〜45W
M1 MacBook Pro 13インチ61W
M2 MacBook Air30W〜67W
M2 MacBook Pro 13インチ67W
M1 Pro MacBook Pro 14インチ 8コア
M2 MacBook Pro 14インチ 10コア
67W
M1 Pro MacBook Pro 14インチ 10コア以上
M2 MacBook Pro 14インチ 12コア以上
96W
MacBook Pro 15インチ87W
MacBook Pro 16インチ96W
M1、M2 MacBook Pro 16インチ140W

上記表の中から87W以下のMacはTS3 Plusでまかなうことができます。

TS3 Plusを買ったばかりの状態は85W給電になっていると思います。87W充電を可能にするにはTS3 Plusのファームウェアアップが必要。公式のサポートページにガイドがあります。簡単です。

このように、充電も含めてケーブル1本でMacに様々な機器を接続できるのが「CalDigit TS3 Plus」の大きな特徴。

CalDigit TS3 Plusはケーブル1本で接続
ケーブル一本で見た目もスマート

CalDigit TS3 Plusの本体外観と付属品

Amazonや公式ストア、Apple Storeで購入可能。

CalDigit TS3 Plusの外箱

付属品はこちら。

CalDigit TS3 Plusの付属品

本体と電源アダプタとそのケーブル、Thunderbolt 3ケーブル、紙類。

ドック本体はアルミ外観でスタイリッシュ。Macと相性抜群。

CalDigit TS3 Plusはデザインもカッコいい

縦置き、横置きに対応しているのでデスクに合わせ自由にできます。

CalDigit TS3 Plusは縦置きも可能

滑り止め用のシリコンが付属しているので、横置きにする際は本体の溝にはめ込んで使います。

CalDigit TS3 Plusを横置きするときは滑り止めを

別になくても滑りませんが、本体と接地面に隙間をもたせ、放熱効果もあるのでつけておくほうがいい。

サイズは小さくはないですが、デスクにおいても邪魔にはならないレベル。

CalDigit TS3 Plusのサイズ感

厚みは約4cm。

CalDigit TS3 Plusの厚みは約4cm

高さは約13cm程度。

CalDigit TS3 Plusの高さは約13cm

重量はだいたいペットボトル一本分くらい。まあ持ち運ぶものじゃないので重さは気にならないと思います。

CalDigit TS3 Plusの重量は約515g

本体サイズはともかく、電源アダプタがネック。本体より圧倒的にデカい。

電源アダプタがでかい

多分、このアダプタの取り回しが「CalDigit TS3 Plus」の一番の難点。

僕は電動昇降式スタンディングデスクを使っているので天板背面のパーツの中に配置。

電源アダプタは天板の背面に
この中にアダプタを入れちゃった

電源ケーブルは結構長いのでよっぽど特殊な位置に取り付けたいとかじゃない限り、まあ取り回しできるとは思います。

本体はデスク上の好きなところに設置。前面ポートの使い勝手を考え、手の届くところに置いておくのがおすすめ。

CalDigit TS3 Plusはデスク上の手の届く位置に

CalDigit TS3 Plusの使い方

TS3 Plusを設置したら、付属のThunderbolt 3ケーブルでMacBook Pro / Airに接続するだけ。

CalDigit TS3 Plusは付属のThunderbolt  3ケーブルで接続

TS3 Plus側は、背面のホスト用端子に接続します。

CalDigit TS3 Plusの背面のホスト端子に

MacとTS3 Plusが接続されるとステータスランプが点灯。

電源が連動しステータスランプが点灯する
ステータスランプが点灯する

さらに、接続中は87Wで給電も行われているため、Macに電源アダプタを接続する必要はありません。

87W充電
87Wで充電中

ちなみに、Macとの接続はTS3 Plus付属のThunderbolt 3ケーブルで行うことがおすすめ。付属は70cmなのでもっと長さが欲しければCalDigitから販売されてます。

Thunderbolt 3ケーブルならどれでもいいわけではないので、CalDigitのものを使う方が安心。ちょっと高いけど・・。

あらかじめ2mのThunderbolt 3ケーブルが付属したTS3 PlusもCalDigit公式からなら購入可能。

加えて、TS3 Plusが電源に接続されている状態なら、ホストマシンを接続しなくても各ポートから充電が可能。

TS3 Plusはマシンに接続していなくても充電可能
Macを繋げていなくても充電可能

Macの電源を落としているときでもiPhoneやマウス、キーボードなどは充電しておけるので便利。

モニター出力の仕様

TS3 Plusのモニター出力仕様はこちら。

  • 4K 60Hzのモニターなら2台まで
  • 5K 60Hzのモニターなら1台

モニター出力は背面のDisplayPortかUSB-C(Thunderbolt 3)を使います。

5KモニターはUSB-C(Thunderbolt 3)からのみ

TS3 Plusのモニター出力仕様

モニター側のポートはUSB-CやDisplayPort、HDMIなどなんでも大丈夫ですが、ポートに合わせたケーブルやアダプタは必要。

その際にひとつ注意点として、TS3 PlusのDisplayPortを使う場合には「アクティブタイプ」のケーブルやアダプタじゃないとダメです。

アクティブの他にパッシブという種類があり、それでは動きません。

CalDigitからも販売されています。こういったものなら大丈夫。

モニターを2台接続する場合には、TS3 PlusのDisplayPortとUSB-C(Thunderbolt 3)両方の端子を使って出力します。

その他のポートは、外付けSSDなどの有線機器を思う存分繋げればOK。

繰り返しですがM1、M2 MacBook Air / Proはモニター1台までしか出力できません。これはMacの仕様です。

CalDigit TS3 Plusの使用感

「CalDigit TS3 Plus」が本領発揮するのはやはりMacBook Pro / Airなどのノート型Mac。

ケーブル1本であらゆる機器に接続でき、まるでデスクトップマシン。見た目も美しく、持ち出す際はケーブルを外すだけ。

CalDigit TS3 Plusの使用感
クラムシェルで使うとさらにスマート

僕の場合は主にこんなものを接続してます。

  • 4Kモニター1枚
  • 外付けSSDを常時接続
  • 必要なときだけ使う外付けSSD
  • SDカード(UHS-II)から画像読み込み
  • 有線LAN
  • その他USB機器の充電

常時接続するSSDはTS3 Plus背面のUSB-Cポートへ接続。USB 3.1 Gen 2(最大10Gb/s)なのでめちゃくちゃ速い。

CalDigit TS3 Plusと外付けSSD

前面のUSB-C 3.1 Gen 1(最大5Gb/s)と比較するとかなりの差。

速度比較
左:Gen. 1 / 右:Gen. 2

もちろん、SSDやケーブルの性能を超えた速度は出ません。

じゅうぶん速いのですが、僕が持っているSSDではまだまだ性能を出し切れていないので、もっと高性能なSSDで試してみたいところ。

また、TS3 PlusのSDカードスロットはUHS-II対応。SDカードがUHS-IIである必要はありますが、こちらも高速。

通常のSDカードだと約80Mbp/s程度ですが、UHS-IIだと約240Mbp/sくらい出ます。

CalDigit TS3 PlusはSDカードがUHS-Ⅱ対応
約240Mbp/sで読み込み

撮影した写真をLightroomに取り込む際のストレスが激減。

あとは有線LANも重要。

CalDigit TS3 Plusに有線LANを接続

PCは有線接続した方が高速で速度も安定します。もし有線接続可能ならそれがベスト。

有線ほんと速い

前面のポートは別のデータが入ったSSDをちょっと接続するときや、何かのデバイスを充電するときに都度接続。

CalDigit TS3 Plusの前面に外付けSSDを

MagicKeyboardを充電したり、マウスを充電したり。

CalDigit TS3 Plusの前面USBからマジックキーボードを充電

よく付け外しするものは前面に、ずっと繋いでおいていいものは背面にという使い分けがベター。

ケーブル1本だけスタイルは圧倒的に便利

Macにケーブル1本繫ぐだけで、充電も含めてあらゆる機器に接続できるのは圧倒的に便利です。

USB-Cハブと違い固定されているため機器の抜き挿しも簡単で、見た目もスマート。

CalDigit TS3 Plusは見た目がスマート
Thunderbolt 3はやっぱりすごい

本当はモニターが2枚あればもっとTS3 Plusを活かせるのですが、僕はiMacも使っているためスペース的に無理。

というか最近は、、世界的に外出を避けようという状況なのでiMacばかり使っており、TS3 PlusもiMacに接続してます。

CalDigit TS3 PlusはiMacでも便利
iMacでも便利に使える

さすがに電源はプラグから取らないとダメですが、絶望するほど使いづらいiMacの背面ポート手の届く位置に持ってくることができるので使い勝手は最高。

このように、ノート型Macだけに限らずiMacやMac miniであっても「CalDigit TS3 Plus」がMacを最大限に拡張してくれます。

CalDigit TS3 Plus以外の選択肢は?

最後に、TS3 Plusを検討するにあたって他の選択肢になりそうなドックを簡単に紹介します。

まず、価格的にもう少し出せるならTS4は有力候補。TS3 Plusの後継機にあたります。

4万円台と価格が高くなっていますが、性能は大幅に向上しています。より高速なポートが複数欲しければTS4は最適なドックです。

こちらで詳細にレビューしていますので詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。

TS3 Plusにスペックや価格が近いところで言うとAnker製ドックも検討対象になると思います。

TS3 Plusは背面ポートが充実している印象のドックです。一方でAnkerのドックは前面が充実したドックです。前面に高速データ転送ポートなどが備わっています。

頻繁に抜き差しするSSDなど前面に高速ポートが欲しい人はこちらも検討できるかと思います。

こちらで詳しくレビューしてますので参考にどうぞ。

CalDigit TS3 Plusレビューまとめ

以上、CalDigit TS3 Plusをレビューしました。

いわゆるUSB-Cハブだけでは実現しづらい、デュアルモニター出力、高速データ転送、複数のUSBポートなどが「CalDigit TS3 Plus」があればケーブル1本で実現できる優れたドッキングステーションです。

CalDigit TS3 Plusは優れたドッキングステーション

あらゆるものがケーブル1本で済んでしまう環境は「これがThunderbolt 3ポートの本来の性能か」と感動しました。

自宅環境のポートマネジメントがとてつもなく快適になり大満足。

「CalDigit TS3 Plus」はこんな人におすすめ
  • デュアルモニタ環境を作りたい
  • 接続機器が多い
  • 充電まで含めケーブル1本環境を実現したい
  • 自宅に快適な環境を作りたい

以前よりかなり安くなったんですが、それでも約3万円ほどするので・・価格をどう感じるかが検討のポイント。

USB-Cハブで十分ならあえて買う必要はないですが、環境をさらにアップデートしたいという人は検討してみてはいかがでしょう。

非常に良い製品なので、気になったらぜひチェックしてみてください。

他にもMac用ドッキングステーションをまとめてます。もしよろしければ合わせてどうぞ。

今日は以上です。それではまた。

CalDigit TS3 Plus
自宅でのMac環境がオフィス以上の快適さに
自宅で仕事をするなら効率的で快適な環境を作りたい。デュアルモニターもストレージも、あらゆるものがケーブル1本で繋がり、充電まで行える。ホームオフィスを快適にする「まるで魔法」のようなUSB-Cドッキングステーション。
機能・性能
10
デザイン・見た目
9
価格
8
Good
豊富な15ポート
高性能なポートスペック
Macに合うアルミボディ
Bad
電源アダプタが巨大
背面にHDMIがあると良かった
9
満足度

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 初めまして。
    私も先日MacBook Air(M1 2020)に買い替えたのを機にCalDigit TS3 Plusを導入しました。

    記事を拝見したところiPhoneなどの充電の際にMacを接続していなくてもできるとありましたが、MacからThunderboltのケーブルを抜くと充電も切れてしまいます。
    何かファームウェアなどの対応があるのでしょうか?(ファームウェアは44.1)

  • こちらの環境ではThunderboltケーブルがMacと接続されていない状態でも、TS3 Plusの電源さえとれていれば充電されています。

    記事内で分かりづらかったかもしれない点として、Macとの接続がなくても充電可能なのはUSB-Aのみのことなのですが、その点は問題ないでしょうか?

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